北陸最大級の乳業メーカー、アイ・ミルク北陸(石川県能美市)の廣田孝司社長は4日、北陸酪連と連携して生乳確保に努め、9日から再開される学校給食牛乳の供給に全力を挙げる考えを強調した。地震発生後の需給状況について、酪農乳業速報の取材に答えた。
同社工場は一部設備が地震の被害を受けたものの、操業に問題はなく、生乳を処理し続けている。ただ、4日午前11時現在も、最大被災地の能登半島だけでなく、断水状態が続いている河北潟酪農団地(内灘町)からも生乳は出荷されておらず、例年より原料乳は少ない状況にある。
廣田社長は「現時点では、今後どれくらい生乳が不足するのか分からず、その分を北陸酪連が富山や新潟から供給してくれるのかも確認は取れていない。需要面についても、能登半島の学校やスーパーが閉鎖を余儀なくされる中、どれくらいあるのか掴めていない。いずれにしろ学乳については、9日からの再開に向けて全力で対応する。頑張って県内の需給を支えていく」と述べた。