財務省がこのほど発表した7月の貿易統計によると、ナチュラルチーズ(NC)の輸入量は前年比15.4%増の2万2011㌧となった。関税割当外のハード・セミハードやフレッシュタイプが拡大した。

 7月のNC輸入量は〈表〉の通り。最大の取引品目である「その他・関割外」(関税割当外のハード・セミハードタイプなど)は17.6%増の1万2536㌧と大幅に伸びた。国別にみると、オランダが16.8%増の1854㌧、ドイツが23.6%増の845㌧、アイルランドが58.4%増の924㌧、米国が46.0%増の2934㌧、豪州が34.7%増の2396㌧と主要国からの輸入量が軒並み拡大した。一方で、ニュージーランド(NZ)は1873㌧で前年から取引量が3割ほど減少した。

    


 「フレッシュ・その他」(関割外のモッツァレラやクリームチーズなど)も24.7%増の6059㌧と増大。欧州などからの輸入量は減少傾向だったものの、豪州は14.7%増の3139㌧、NZは2倍の1479㌧と大幅な拡大をみせた。

 「フレッシュ・冷凍」(4㌘以下の細片にした冷凍フレッシュチーズ)も米国からの取引量が3倍近く増えた。

 1~6月累計の総輸入量は2.7%増の14万7737㌧で推移している。(7月の品別国別輸入量はこちら、1~7月の品別国別輸入量は こちら  )