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EU 乾燥脱水飼料作物:高品質な飼料作物で日本の酪農生産者の生産効率を強化
競争が激化する市場において高品質を維持しようと努力する日本の酪農業界では、酪農家が生産性と効率性を向上させるための具体的な対策を慎重に検討する中、飼料の重要な要素である飼料作物も重要視されているのではないでしょうか。選択肢が増えればもちろん可能性も広がるでしょう。
EU乾燥脱水飼料作物の“自然な栄養をヨーロッパの大地からコップへ”キャンペーンは、欧州連合(EU)が出資し、スペインとイタリアからの飼料作物を世界中の様々な市場に高品質なソリューションとして提供することを目的としています。今年日本でも、このキャンペーンを行うこととなりました。
日本の酪農場やその他の畜産部門に最適な飼料選択肢の一つとしてEUの乾燥脱水飼料作物を知っていただくことがこのキャンペーンの目的です。スペイン乾燥脱水アルファルファ製造者協会(AEFA)とイタリアの乾燥脱水飼料作物の販売促進を担うフィリエラ社(FILIERA)が主導する形でスペインおよびイタリアの乾燥脱水飼料作物産業が日本の農場や業界の専門家の方々と直接関わり、高品質な製品の利用拡大とその経験の最大化を目指しています。
EUの乾燥脱水飼料作物は、日本の酪農業界が今後も持続可能で、品質が高く、経済効率や収益性において競争力を維持出来るように貢献できるかもしれません。
作物の畑での刈り取りの様子
乾燥脱水飼料作物とは?
EUの乾燥脱水飼料作物キャンペーンでは、アルファルファやライグラスなどの飼料作物の情報を提供しています。天日干しの飼料作物と違い、EUの乾燥脱水飼料作物は高温による乾燥脱水技術を採用しています。
環境や気象条件によるリスクを最小限に抑えるため、牧草は収穫後48時間程度圃場で一次乾燥され、その後速やかに加工工場へと輸送され、24時間以内に、脱水段階に入る前の近赤外線(NIR)技術を用いた検査・選別を受けます。
EUの乾燥脱水工程における投入温度は通常250℃以上です。飼料の水分レベルに応じて、5分から20分間乾燥脱水処理が行われます。この工程では、製品の殺菌だけでなく、水分含有量の減少により、その後の輸送や保管中のカビの発生リスクも大幅に減少します。またドラムを回転させることで、収穫時に飼料に混入した石やその他の重い不純物も取り除かれます。
均一に脱水された製品は常温まで冷却され、品質検査と再度の等級確認が行われた後、顧客の要望に応じてベール梱包されるか、均一に粉砕・混合されて均質なペレット製品に加工されます。
加工工場ではすべてセントラルシステムで管理、モニタリングが行われる
乾燥脱水飼料作物の利点とは?
アルファルファを含む飼料作物の品質評価において、粗タンパク質、相対的飼料価値(RFV)、適切な水分含有量が極めて重要な指標となります。また、適切な使い方も非常に重要です。一方、温度、繊維の長さ、色、葉の形状や包装の仕方は、製品自体の栄養価には影響を与えません。
ベールのサイズはさまざま
EUの乾燥脱水飼料作物は、品質評価において非常に優れた性能を発揮するだけでなく、農場での使用に際して、さらなる利点と利便性を提供します。
• 短い繊維
EUの乾燥脱水飼料作物を実際に使用している世界中の農場からは、EUの飼料作物は繊維が短いことでミキサーにかける時間を節約できると好評価を得ています。均一なミキシングが容易なことから、家畜の飼料のよりわけが大幅に削減されます。
• 安定性
EUの乾燥脱水飼料作物は水分含有量が低いため、数ヶ月あるいはそれ以上の長期保存が可能であり、発酵の可能性を効果的に低減します。
• 衛生管理
熱処理を行うことで製品からカビ、昆虫、菌類、害虫などを除去します。また乾熱温度により野生の種子の発芽が抑制されます。製品は検疫有害生物の混入がなく、植物衛生上のリスクがない状態に加工されます。熱処理により消化可能な繊維質の割合が増加し、ルーメン分解性が向上します。
なお、EU乾燥脱水飼料作物は、持続可能で、遺伝子組み換え(GMO)を行っておらず、トレーサビリティが確立されています。塵、石、土、異物などの不純物は含まれていません。
• 均一性
EUの乾燥脱水技術は、温度を制御しながら飼料を均一に処理するため、生産の均一性を向上させることができます。
EUの乾燥脱水飼料作物は短いことで加工がしやすいだけでなく、飼料のミキシングも行いやすいというメリットがある
日本でも使っていただきたい
EUの乾燥脱水飼料作物は、競争力が高く、東アジアおよび東南アジアを含む55以上の市場に輸出されています。日本の酪農および畜産の専門家とのより直接的なコミュニケーションを構築するためにEU乾燥脱水飼料作物は今後数年間、日本市場で多様な活動を行う予定です。
キャンペーン活動の第一弾として、2024年9月、千葉の幕張メッセで開催された農業WEEKにEU乾燥脱水飼料作物が出展し、日本の業界の方々と会うことができました。
2025年には、日本の関係者をEUの農場や加工工場に招待し、製品とプロセスをより詳しく知っていただき、EUの業界代表者や専門家とより深いレベルで交流する機会を設ける予定です。EUの乾燥脱水飼料作物に関する知識だけでなく、酪農や各種家畜の飼料に関する実践的なソリューションも経験して頂く事ができます。EUの乾燥脱水飼料作物は、その品質の高さと価格競争力により、特に日本の酪農および畜産業の未来において重要な役割を果たすことができると信じています。
2026年には、品質についてより深く理解いただけるよう、酪農関係者向けのセミナーを開催し、EU乾燥脱水飼料作物の使用によるメリットや、その活用におけるベストプラクティスをご紹介いたします。EU乾燥脱水飼料作物のさまざまな製品について、その品質や特徴に関する詳細な情報も提供する予定です。
さらにこのセミナーの後には地元農家でワークショップを行い、製品の効果や使用方法について実践的な説明を行う予定です。両イベントは、EUの乾燥脱水飼料作物業界と日本の酪農・畜産業界との関係を深める貴重な機会となると期待しています。
EU乾燥飼料に関する活動の詳細や最新情報は、順次下記にて更新されます。是非ご覧ください。
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