地震発生から5日目となる能登半島では、5日午前9時現在も依然12戸の酪農家で集乳できない事態が続いている。停電や断水も復旧のメドが立たず、日に日に厳しさが増している。こうした中、石川県の要請を受け、複数の指定団体が連携してミルクローリー4台を現地に派遣する。来週中にも給水車として被災地で稼働する見通しだ。
能登半島先端の市町では、自衛隊の大型車両が復旧作業にあたっているものの、複数個所で隆起や陥没、土砂崩れが発生しているため、4㌧以上の一般車両は乗り入れできない状況。断水も復旧のメドが立っていない。被災地の酪農家は配合飼料の給与をやめて泌乳量を抑える工夫を行っているほか、大型タンクによる乳牛への給水など懸命な対応を続けている。
給水の効率を上げるため、石川県や北陸酪連の要請を受け、中央酪農会議や他の指定団体が連携し、ミルクローリーを確保。2㌧車×1台、3㌧車×2台、7㌧車×1台の計4台が被災地で稼働する見通しとなっている。