東京・霞が関の農水省
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 農水省は8月30日、2025年度一般会計予算概算要求を取りまとめた。酪農政策では、飼料生産基盤に立脚した酪農・肉用牛産地支援や環境負荷軽減等への取り組み推進として61億円、長命連産性の向上を支援する畜産生産体制の強化として10億円などを盛り込んだ。

  予算概算要求の酪農関係における主要事業は〈表〉の通り。飼料生産基盤に立脚した酪農・肉用牛産地支援(60億5500万円)では、輸入飼料に依存しない酪農経営を推進するため、酪農・肉用牛経営者の連携による飼料生産の最大化を支援、また有機飼料の生産やアニマルウェルフェア(AW)に配慮した飼養管理の普及にも支援する。AWに配慮した飼養管理は、輸出拡大やSDGsの対応など国際的な動向を踏まえ、生産現場での意識向上と取り組みの浸透を図り、国際競争力を高める狙いもある。




 畜産生産体制の強化では、新たに乳用牛長命連産性向上推進支援事業として5900万円を盛り込んだ。配合飼料多給による乳量偏重の乳牛から、長命連産性に重きを置いた強健な乳牛へと牛群構成の転換を推進する。