明治ホールディングスと北海道大学は8月30日、子牛の健康に関する共同研究を開始したと発表した。動物の健康に深く関与する「消化管細菌叢」に着目し、子牛から成牛への成長過程でそれがどのように変化するかを長期間にわたり調査する。子牛の健康状態の把握や疾病予防、治療に役立てられる知見の獲得を目指す。
今回の研究は、明治HDの研究開発機関ウェルネスサイエンスラボが、北大大学院農学研究院の小池聡教授(動物機能栄養学)とファームノートデイリープラットフォーム、明治飼糧と連携し実施する。「子牛から成牛に成長する2年間は生乳生産への初期投資期間で、健全な育成が重要。病気がちの場合、治療の労力や費用の増加、発育遅れに加え、成牛での生産性低下リスクも高まる。いかに子牛を健康に育てるかは酪農経営の重要なポイント」としている。