日本農業新聞はこのほど、協同組合の指導者として戦中・戦後の激動期に偉大な足跡を残した5人の先人を取り上げ、その生涯や業績を描いた「協同の系譜 農の未来を拓いたリーダーたち」を発刊した。同紙の紙面企画として連載した「協同の系譜」を1冊にまとめた。

 5人は▽共済の父・賀川豊彦▽農協運動の先駆者・宮脇朝男▽北海道酪農の先駆者・黒澤酉蔵▽不世出の農民指導者・千石興太郎▽農村医学の父・若月俊一。それぞれ思想信条は異なっていたものの、社会と人々の生活を守り、向上させたいとの思いを原動力として、協同組合運動に身を捧げた。

  各人物の生涯や業績は、関係者やジャーナリスト、研究者が執筆している。黒澤酉蔵の章については、酪農乳業速報前社長の高宮英敏が担当した。

 四六判・306ページで定価2000円(税抜き)。アマゾンや楽天ブックスなどで購入できる。