酪農乳業速報は22日付で、「酪農乳業速報2024夏季特集」を発行しました。
特集面は「価格形成考」と題し、飲用牛乳を含め、農水省が検討を開始した適正な価格形成の問題を取り上げました。改正食料・農業・農村基本法を背景に、同省の有識者会議では、生乳生産から牛乳の販売価格までの各段階を対象として、コスト指標や価格転嫁の仕組みづくりを進めています。こうした動きを受け、これまでの議論を振り返るとともに、当社が酪農乳業関係者などを対象に実施したアンケート調査をもとに適正価格のあり方を考えます。
特集面ではまた、トモヱ乳業の小川澄男専務や日本チェーンストア協会、生活クラブ連合会の鈴木猛・農畜産課担当に寄稿やインタビューを求め、それぞれの立場から適正価格を考察してもらいました。関連企画として、当社アンケート調査に寄せられた率直な声も一部掲載しています。
表紙&カラー記事では、この秋に創立10周年を迎える配合飼料メーカー、フィード・ワンの庄司英洋社長にインタビューを行いました。商系トップシェアを誇る同社のこれまでの歩みや、酪農畜産の伴走者として、ともに成長を目指していくための取り組みを聞きました。
このほか国内外の話題として、Jミルクの関芳和生産流通グループ次長に「日本産牛乳・乳製品のアジア向け輸出の展望」をテーマに寄稿を依頼。今年で創立70周年を迎えた明乳会全国連合会の渡辺ノボル会長へのインタビューを通じ、牛乳宅配の可能性も探ります。生乳の安全・安心確保に向けた近畿生乳販連の取り組みや、雌穂収量が多い飼料用トウモロコシとして注目を集める新品種「トレイヤ」の特徴なども紹介します。全72㌻、税込み2200円。当社ホームページ(刊行物のページ)から購入可能です。(掲載内容はこちら)